3日目。買い出しをした後、再び綾部に向かいました。
よいお天気です。昼過ぎに到着し、買ってきたパンなどで昼食を済ませ、昼寝。
日差しが強すぎるのと、移動の疲れのおかげで、畳の上でぐっすり眠りました。
14時ごろ、主人は家のまわりの草刈り。私は外の排水溝にたまった土をかき出しました。
台所や雨樋から落ちた水が、川まで流れるはずの排水管や排水溝、まったく水が流れている気配がありません。ごみや泥、葉っぱなどで詰まっていました。
大変やなこれ…と話していると、突然の雨が降りはじめました。
雨樋から滝が発生していたので角度を直しましたが、それだけの問題ではなさそう。
排水溝はただの水たまりに。
雨の中、やっきになって溝を掘り始めた主人。
横で傘をさし呆然としていたら、お隣のKさんが、雨合羽を着て私たちのところへやってきてくれました。
物干し場所にしているところに、川までつながる水路があったはず。
水路は猪が土をひっくり返して埋めてしまったんだと思う。
ひどい雨やから、今日はやめといたほうがいいよ。
家も湿気がこもるから、早く窓を全部しめなさい。
ということを伝えてくれました。
そこでようやく私たちもあきらめて、家の中で雨宿りをしました。
80歳を超えるKさん、わざわざ私たちのために長靴で一歩一歩慎重に、雨の中を来てくださいました。
Kさんの優しさのおかげで、二人で風邪をひかずにすみました。
排水機能がちゃんとしていないので、雨が降るたび家のまわりに水が留まり、家に湿気が残るという最悪な悪循環…を、身をもって体感できた雨でした。
家の改修よりも先に取り組まないといけない課題が見えて、ちょっとげっそりしました。
雨はしばらく降った後、ようやく止みました。
すると、ちょうど夕暮れ時で、目の前にものすごく美しい風景が繰り広がりました。
「人間は自然の一部」ということを改めて感じさせてくれました。
この土地が、私たちに奇跡のように美しい雨上がりを見せてくれたようで、とてもうれしく感じました。
もう今日はやめ!ということにして、集落からの道を散歩しました。
小さなトノサマガエルに出会ったり
今の大雨がさっそく谷間から清流となり、流れているのを発見しました。
目の前にあるのは、山と畑と川だけ。
ヒグラシの鳴き声が鳴り響いて、とても神聖な気持ちになりました。
夜はくたくただったので、持ってきたフランスパンにキャンベルのスープ、作ってきたラタトゥイユにポテトサラダを食べました。
written by akiko